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POEM

「つばさ」

ねぇ 私は何をするために生まれてきたの?
 
「そんなことより、あの丘の上まで行こうよ、
 ほら、気持ちよさそうだよ。きっとステキだよ」
 
まばゆい草原の中、彼は言った。
 
 
もっと人の役に立ちたいの、ねぇ どうしたらいい?
 
 
「何も心配しなくていいから、僕のあとについておいでよ。
 あの丘の上に行くことを君が望むならね!」
 
彼は背中の翼を広げ、目をとじて、気持ちよさそうに深呼吸している。
 
 
私も少し立ち止まり、澄み切った空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
 
 
「この一本道を歩いていけば あの丘の上までいけるんだよ」
 
彼は嬉しそうな笑顔で指差し、歩き出した。
 
 
 
ちょっと待って、あの丘にも行きたいけれど、
私はもっと大きな何かを目指して、人々の幸せのために
世界のために何かを成し遂げなくちゃいけないの。
それが私の喜びなのよ!」
 
 
「喜びに向かってるのに、どうしてそんなに幸せじゃない顔をしているの?」
 
 
そういわれると、なんだか悔しい気持ちが湧いてきた。
 
 
 
「そんなことより、見てごらん。この花を」と彼は美しい花を指差した。
 
道の上に咲いている小さな優しい色のお花、なんて愛らしいんだろう。
 
「ほら、リスの親子が横切っていくよ。可愛いね!」 
 
本当だ、かわいい!
 
 
 
「ね、何も求めなくても、周りには、こんなに素晴らしいものがいっぱいあるんだよ。
 
 もっと楽しもうよ!いろんな感動を味わえるように、
 神様がいろんなものを創ってくださったんだよ。
 君に必要なものは、神様が愛のこもった贈り物として、
 君に届けてくれるから、それを受け取っていけばいいだけなんだよ。 
 次から次へと最高のタイミングでやってくるんだ。
 嬉しいことも、悲しいことも、君を楽しませて輝かせるための、
 素晴らしい贈り物なんだよ」
 
 
じゃあ、私は自分で何もしちゃいけないの?
 
 
「違うよ。君がしちゃいけないことなんてないんだ。
 だからさ、やらなくちゃって思わずに、
 やりたいことをやってごらんよ!
 
 その時の君の心が喜びを感じているかを確認してごらん。
 
 君がやらないといけないことは何もない。
 君の素直な心が本当にやりたいことを何でもやればいいよ。
 そこには笑顔と感動しか生まれないからさ!
 それを神様も望んでいるよ」
 


何も求めなくていい? 何もするべきことなんてないの?
 
ただ、すべてをゆだねて、信じて、起こることを楽しめばいい・・・ そしてやりたいことをやればいい・・・?
 
そう思うと、初めて全身の力がぬけた気がした。
 
 
「ほら、見てごらん。美しい木漏れ日。川のせせらぎ。きらめく水面。
 小鳥たちの歌声が聞こえるかい?」
 
 
なんて素晴らしいんだろう。なんて美しいんだろう。
 
 
さやわかな風が顔をなでていくのを感じた。
 
 
 
信じて委ねていれば、いろんな感動を味わえるんだ。
 
ただ感じるだけでいいんだ。
 
 
 
「何かに成る必要なんてないんだよ。君のまんまで生きればそれでいい。
 
素直な心がワクワクするようなことをやればいいだけ。
君はもっと自由なんだ。もっともっとすべての奇跡に気付いてごらん」
 
 
「何もするべきことなんてないのね。
 じゃあ・・・私は・・・
 
 やっぱり人々を幸せにしたい!
 平和な世界とみんなの笑顔を思い浮かべると、
 こんなにワクワクするもの!」
 
 
 
「うん、いこう!君は今、とても幸せな笑顔で喜びに向かっているね!
これで大丈夫。君の夢は叶うよ」
 
 
 
私は嬉しくなって、軽やかな足取りでまた歩き出した。
 
今までとは全く違う自由な気持ちで、頑張りたいというエネルギーに満ちあふれていた。
 
 
「ほら、見てごらん!ぼくたち丘の上に着いたよ!」
 
本当だ、いつのまにこんなところまで来れたんだろう!
 
 
 
「さぁここからは飛んでいこう」
 
でも私にはあなたのような翼なんてない・・・
そう言いかけたとき、私は自分の背中に何かがあるのに気付いた。
 
 
「自由な心で、夢を持ったとき、人の愛は翼に変わるんだ」
 
 
差し伸べられた手をつなぎ、私は翼を大きく広げて、ゆっくり 飛び始めた。
 
 
 
私が夢見た"みんなが笑顔の素晴らしい世界"に向かって。

「未来をつむぐ音」 

     

  
コトコト コトコト つむいでいくよ 
あなたの心が 未来をつむぐよ
       
嬉しい心が ハッピーな出来事を 
悲しい心が 涙の夜を
       
喜びの心が 最高の時間を 
不安な心が 不安どおりの一日を
       
つむいでいくよ 
どんどん生まれるあなたの未来 
休まずコトコト つむいでいくよ
 
 

       
うそは通用しないんだ 
ホントの心が未来を創る
       
幸せな心でいる瞬間 
未来に晴れの日が創られる
       
憂鬱な心でいる瞬間 
未来に雨の日が創られるよ
       
どっちが良いってことはないよ 
どっちも同じだけ素晴らしい 
       
晴れの日も雨の日も 
でもあなたがもしも 幸せな未来を望むなら
       
今 幸せになることだよ 
今この瞬間に 不安が邪魔しそうになったときにはね
       
心の中で言ってごらん 
嬉しいな 楽しいな 幸せだな 最高だな
ハッピーだな ラッキーだな 本当にありがとう
       
うそでもいいから言ってごらん 
何度も何度も言ってごらん
       
そう言ってる瞬間は 
あなたは未来のことを考えられない
       
不安な未来を描くことは出来ないんだよ
 

       
だから いやな未来は創られない 
不幸な未来はつむげない
       
だから安心してね 不安が来ても大丈夫
       
ただ心の中で言えばいい 
声に出して言ってもいいよ
       
味わいたい感情を 起こしたい未来を 
       
素直な気持ちで 創りたい人生を 
コトコト コトコトつむいでいこう
       
耳をすませば聞こえるでしょう 
ほら あなたの未来が今創られているよ
       
安心した未来が 
幸せいっぱいの未来が 
最高に感動的な未来が
       
感謝の心で包まれた 
笑顔でいっぱいの未来が
                 

「君という宝物」 

 

もしも君が 悲しんでたら 

僕がピエロになって 笑わせるよ 


もしも君が 落ちこんでたら 

僕が鳥になって 楽しい歌をうたうよ 


君の心が暗いときは 

僕は星になって 君を照らすよ 


君が一人で泣いていたら 

僕がハンカチになって 君の涙をぬぐうよ 


君が坂道をのぼるときは 

僕が追い風になって 君の背中を必死に押すよ 


君が素敵に笑っていたら 

僕は鏡になって 君の最高の笑顔を映すよ 


君が死にたくなったときは 

僕が死んで 命の大切さを知らせるよ 


君が寂しくて うずくまってたら 

僕は後ろから ぎゅっと抱きしめるよ 


君の寂しさがなくなるまで 君の不安がおさまるまで 

ずっと ずっと いつまでも 君を強く抱きしめるよ 

 


君が大好きなんだ 君が必要なんだ 

どんなときも どんなものよりも  

大切な僕の宝物 


君のために 僕は今 生きている 


心から ありがとう

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